のんびりと

奈良でも朝夕は涼しく、窓を開けてエアコンなしで眠れる日が増え、長袖のパジャマが活躍する季節になりました。例年ですと、この時期は畑の夏野菜を片付けて、スコップで畝立てをするのですが少々バテ気味で思うように進まないので、畑の仲間に連絡して小型の耕運機をお借りすることにしました。そのおかげで今年もなんとか冬野菜を植えることができそうです。いつも野菜作りは無理しないで、できる程度でいいとの思いはあるのですが、毎年、近所にお配りしているので、今年も期待されていると勝手に想像して、頑張って昨年並みにすることにしました。
少し脱水状態で家に帰ると、近所に住む娘の子ども(大学生の孫)がぶらりとやってきて、インカレで熊本に行くので遠征費の協力を申し出てきました。これまで無断で小遣いを渡すと娘に叱られるので、娘の了解を得ているのかと確認したら、孫は娘(孫の母)に話したら、即座に“おじいちゃんに相談しなさい”とのことで、我が家に来たようです。娘のおおらかさに感心しつつ、祖父の役割はこれぐらい・・と納得して快く協力しました。孫にインカレの目標を聞いてみると優勝などでなく、勝つ相手には勝てるが、強い相手にはそれなりに・・の返答でした。
このところ学校を卒業して就職された方の3割は3年以内に離職するとの報告があります。私の時代の就職状況とまるで違っているので判断に迷いますが、せっかく就職したのだから、もう少し頑張ってみればとの思いはありますが、彼らに聞いてみると、会社が嫌なわけではないけれど、若い時に多くの企業や職種を経験したいとのことです。また働く目的も、経済的な理由だけでなく、働くことに意味があり将来の準備に役立つものを身につけたいとの意見が出ています。
国が豊かになり、少子化が進み、情報通信の時代を生きる人たちは、成功や納得に多様な基準をもつように感じます。成功も収入だけでなく、社会との関係性や自ら作った目標との近似性を大切にしているようで、決して過去の成功像にみられる画一的なものでないことに気づかせてくれます。昭和の「猛烈」を生きてきた私からすると、令和の「のんびりと目標に向かう」生き方はとてもうらやましくなります。この冷静な生き方が社会の多様なものを包摂する基本になるように感じます。彼らには平和な時代の生き方を大切にしてほしいと願うのみです。

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